中央アジアの乾燥地帯にいるかのような風景  
浅間山・賽の河原 5月下旬
トーミの頭からの絶景。別天地とはこういう場所を指すのでしょう。
乾いた岩稜と原野が果てしなく続いていくさまは他では見られない風景で、感動せずにはいられません。
ここからの展望は大きな浅間山本峰に目を奪われがちですが、私はむしろこの外輪山の風景こそが
浅間山登山の醍醐味だと確信しています。ここから原野に降りて賽の河原へ向かいます。

湯ノ平高原から鋸岳方面へ歩いていくと、木々の緑がなくなって白骨の集まりのようになり、
やがてそれも背が低くまばらになって殺伐とした風景が開けて来ます。
私が待ち望んでいた賽の河原の始まりです。


浅間山の賽の河原 2
取り残されたかのような石がぽつんぽつんと転がっている寂寞とした荒野に、
これから歩いていく一本の道がどこまでも続いています。まるで中央アジアの砂漠地帯のよう。
海外トレッキングの夢心地です。人工物のない原野を歩けるなんて最高の気分です。
帯状の岩壁模様はJバンドと呼ばれています。


右に目を移すと、虹を描いたかのように落ち込んでいく浅間山の斜面と原野に点在する石ころが
不思議な風景をかもしだしています。


Jバンドの登りから振り返ると、これまで歩いてきた賽の河原を俯瞰できます。
一本のたどたどしい道が荒涼とした大地を引き立てています。
浅間山の賽の河原は私が歩いてきた中でも特別な場所のひとつとなりました。
荒野を歩いてみたい方にお勧めです。小規模ではありますが十分堪能できると思います。

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