2012/11/21〜11/24  4日間のトレッキング


荒涼とした風景・ヒマラヤの眺望・チベット文化が同時に楽しめるのがジョムソン街道です。

特にマルファの村から先の風景は、ヒマラヤ山脈主脈の北側になっているため、
ネパールの山麓で普通に見られる森林帯から一変して岩と砂の荒野になります。

ネパールでありながらチベット国境に近く、気候や文化もチベット的になっているので
ネパールの中でも貴重な地域といえるでしょう。

私が歩いたのはマルファの村から聖地ムクチナートにかけての区間で、行き帰り共にジョムソン空港を利用しました。

現地ガイド・手配はこだまツアーズさんにお願いしました。


 
2012年11月21日、ポカラから飛行機でジョムソン空港に無事到着。

ニルギリノース(7061m)が背後に聳えています。これからマルファ村をゆっくり往復してからジョムソンのロッジで一泊します。




 
マルファ村は壁面と石畳が白に統一された、ジョムソン街道随一の美しい街並みです。





 
 
本堂へ続く急な階段
 
本堂
マルファ村の中心にあるお寺に入ると盲目のおばあさんがマニ車を回しながらお経を唱えていました。

ここから急な階段を上がっていくと本堂があり、同じ大きさのマニ車があります。

私達が本堂でお祈りをして階段を下ろうとしたところ、先のおばあさんがいつの間にか本堂のマニ車のところにいて、同じように唱えていました。

盲目でご老体であるにもかかわらず、短時間のうちに急な階段を上ってこられたことに対する驚きと信仰の深さに感銘を受けました。




 
日本人で初めてチベットに入国した僧侶、河口慧海が1900年に3ヶ月間滞在したとされる住居です。
 
高台の寺からマルファ村を見渡せます。
 
マルファ村にあるレストラン。
ネパールでは注文時にお客が自ら注文したいメニューを用紙に書いて店員に渡すことが多いです。

ガイドさんは食事の度にダルバードを注文してました。手で食べるのが普通です。





 
ダウラギリ 8167m(世界第7位)

2012年11月22日、ポーターのラムさんを加えた三人でジョムソンの町からカグベニ村へ向けてカリ・ガンタキ川沿いに歩いていきます。

ジョムソン(写真下)から歩き始めて振り返ると、ヒマラヤの巨峰ダウラギリの勇姿が望めました。

今回の旅で私が一番見たかった、鋭角的なダウラギリの山容です。

小学校の頃、図鑑に載っていた山の写真で記憶に残っているのが、この場所からのダウラギリでした。

記憶の写真と同じところに来れたことはこの上ない喜びです。ただ、山頂まで見えたのはこの時だけで、
その後は山頂付近に雲がまとわりつくことになります。




 
 
この日に宿泊するカグベニ村の様子。ふと見るとセブンイレブンの看板がありました。

これは便利!と思いきや日本のようなコンビニがあるわけではありません。

ネパール滞在中、このような擬似セブンイレブンを他で3ヶ所ほど見かけ、BARだったり、レストランだったりしたわけですが、
この店の場合は閉まっていることもあり何の店だか分かりませんでした。



 
 カグベニ村から先、谷はムクチナート方面とアッパー・ムスタン方面の二つに分かれます。

この日はカグベニ村に早く着いたので、カリ・ガンタキ川本流のアッパー・ムスタン方面に少しだけ足を踏み入れてみました。

この先は秘境中の秘境、ムスタン王国があり、高額な許可証がなければ立ち入ることができません。



 
 11月23日、ムクチナート方面へ登っているところから見えた奇妙な地形です。

雨がほとんど降らないかわりに、冬は雪が降り、氷点下で土が凍ることで、軟らかい地層の部分だけが侵食されてこのような姿になったようです。

さらに写真中央部には吉見百穴のような洞穴が点在しています。

古代チベット人が掘ったことは確かだそうですが、お墓なのか、瞑想する場所なのか、住み家なのかは分からないそうです。



 
中継地点、 ジャルコットの町を俯瞰したところです。昔、この町は王国として栄えていたそうです。



 
 いよいよムクチナートの正門に辿り着きました。標高は3798m、富士山より少し高いです。

ムクチナートはヒンズー教とチベット仏教の聖地で敷地内にそれそれの寺があります。

ネパールやインドの人々にとっては誰もが知っている、一度は訪れたい奥の院的な聖地だそうです。

しかし日数と費用がかかるので大多数の庶民はとても行くことができないそうです。



 
ムクチナート聖域内、ヒンズー教側のお寺で写真撮影。



 
 お寺の奥には108の泉があり、左から順に全てを頭に掛けて回ると今までの悪い行いが消え失せると言われています。罪深き私も108を数えながら頭に掛けてきました。



 
ムクチナート聖域内、チベット仏教側のお寺です。本殿に入ってお祈りしました。

やはり日本人の私にはこちらのほうがしっくりきます。



 
ムクチナートから先も道が続いています。山の凹部分はトロンパス(峠)で標高5416mもあり、アンナプルナ周遊コースのハイライトになっています。

もっと上まで行きたいところでしたが、今回は予定に入っていないので私達はここで引き返し、ムクチナートのロッジで宿泊します。上からロバ隊が降りてきました。



 
 11月24日、ムクチナートを後にして、ジョムソンへ戻ります。

行きは2日かけて登りましたが、帰りは1日で下ります。私のペースが遅いからか、それとも足が短いからか、後からきた長身の欧米人達にどんどん抜かされていきます。

日本アルプスでは抜かすことが多かったのに…さすがは世界レベル。



 
カグベニを過ぎると前方からの強風に煽られて歩くのが困難になります。

しかも時折、砂埃まじりの突風が顔面に突き刺さってくるので、その度ごとに背を向けてやり過ごします。

ポカラからの湿気のある暖かい大気がチベットの寒く乾燥した地域に流れ込むために起こる現象で、
この時期、午後を過ぎると決まって同じような天候になるそうです。

風に負けじと、写真のような褶曲模様も凄まじいものがありました。



 
 ジョムソンの町に到着。4日間のトレッキングは無事終えることができました。
ロバ達が載せているのは自身達のエサでしょうか?とても重そうです。


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